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ルネ・ラリックとオーギュスティーヌ=アリス・リュドルとの間に長女として1892年に生まれる。厳しい父親のもとでデザインを独学し、1913年に装飾美術家協会サロンに油絵を出品してアーティストとしてデビューする。セーブル製陶所からの絵付けデザインを請け負ったり、豪華客船「パリ号」のためにテキスタイルのデザインを行ったりとデザイナーとしての仕事を精力的にこなす。
若い頃から父の作品モデルを務めたり、ガラス制作にも関わり、《ソフォラ》や《ラガマー》(1926)など彼女のデザインがラリック社の製品として発表された。
1917年にリモージュの名窯テオドール・アビランド社の息子であり写真家のポール・アビランドと結婚。1925年頃から1934年にかけて30種ほどアビランド社の食器の絵付けデザインを手がける。1930年には幼少の頃より続けていた絵画の個展を開く。
1937年から1973年までコメディー・フランセーズの舞台装飾、衣装アトリエのディレクターを務める。アール・デコ期から戦後と、デザイナー/アーティストとして多彩な才能を見せて活躍し、90歳を過ぎても顧客のために仕事を完遂するほどであった。1989年没。
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