大村美術館の所蔵品は、20世紀前半に流行した装飾スタイルであるアール・デコ様式、特にフランスのアール・デコ様式に分類されるアイテムで構成されています。中心をなすのはルネ・ラリックのガラス作品のコレクション群で、これを補強するかたちで様々なアール・デコの品々がコレクションされてきました。特に、娘のスザンヌ(シュザンヌ)・ラリックのデザインしたリモージュの陶磁器コレクションは、近年注目されつつあります。これらの作品は日本でいえば大正時代から昭和初期の、古き良き時代のフランスのアイテムであり、当時の流行を体感できるコレクションとなっています。